被災地支援プロジェクトスタート
by Takahashi Isso
これまでDo One Good(以下D・O・G)は、週末の青山・国連大学前広場にて開催されている、『ファーマーズマーケット』内の一画をお借りし、保護犬に対する啓発活動や里親会などを、保護団体の方々と連携・連動して行いながら、『未来のペットショップ』のカタチを、さまざまな角度から模索してきた。
今回の震災にあたり、その被害の大きさから、ペットに及ぼす影響は測り知れず、またペットを失った飼い主の精神的ダメージ、さらに行き場を失ったペット達が今後どのような境遇に至るかについては、ある程度の想像はできた。
被災地では、放置され、行き場を失ったかなりの数のペット達が、今後復興に向けて動き出す人たちの影で、負の影響を与え、結果的に保護という名のもとに殺処分に至るであろうことも十分に想像できた。
D・O・Gがこれまで意欲的に行ってきた、『保護犬をパートナーとして迎えるという犬の飼い方』を啓発し、その裏側で殺処分される犬たちを一頭でも救いたいという思想、あるいはそのパートナーを迎えた『人』の幸せ、喜びも追及していく『未来型ペットショップ』構想を具現化していくなかで、未曾有の大震災が発生し、被災したペット達がこうした状況に直面している現実は、これまでの状況とは次元が違うとはいえ、D・O・Gとしては放ってはおけない、なにかアクションを起こさなければならない事象といえた。
青山で毎週末に開催されている『ファーマーズマーケット』と同様、仙台で開催されている青空市場を『マルシェ仙台』といい、両者は連結関係にある。今回の震災で開催が困難となった『マルシェ仙台』から、物資支援を依頼された『ファーマーズマーケット』は、かねてから付き合いのあるJ-WAVEの被災地支援プロジェクトと連結し、テントなどの什器運搬で使用するトラックを、そのまま『マルシェ仙台』への支援物資輸送のトラックとして有効活用することとなった。
D・O・Gとしての最初のアクションは、『ファーマーズマーケット』から『マルシェ仙台』へ向けた人的支援用の物資を載せたトラックを出すなかに、犬の物資も混載させていただけるよう交渉を行った。その結果、気持ちよくご了解を頂き、3月19日に第一便が出発した。
このアクションは、単にペットの救援物資を集めるということにとどまらず、そこに血の通った想いも一緒に届けることが、延いては被災地において負の存在となる可能性のあるペット達を救い、同時に、ペットを失った、あるいは失いつつある『人』、不自由な生活を強いられ、避難時で肩身の狭い思いをしているペットの『飼い主』、またそれをとりまく『人々』へのメッセージとなりえる支援のカタチを目指した。

長期的なヴィジョンとしては、震災でペットを失った被災者に対し、被災者の仮設住宅入居期間中、保護犬の一時預かりを含めたマッチングを行っていくことも視野に入れた。
これはD・O・Gが東京で啓発してきた活動と共通したことであり、それを実現するにはまず、被災地においてどのような活動をするべきか、慎重に模索しなければならないことといえた。いま現在、飼い主とはぐれて過酷な状況下で生きているペット達の命をつなぐことが優先なのか、それとも、犬を失った人や犬と一緒に避難所生活をされている人に対してアプローチすべきか、などが懸案事項としてあげられる。
D・O・Gとしては、まずファーマーズマーケット内ブースにおいて募金を集め、それを被災地に送るドッグフード等の購入資金とし、継続的な支援の基礎づくりを当初の目標とした。
