2012年6月5日 第26回活動報告
『福島県南相馬市・宮城県七ヶ浜町他』

NO.26

参加クルー

物資お渡し      ・・・黒澤弘 岸本恭一
ワークショップ運営  ・・・國岡ちとせ 野口亜砂子
しつけ相談、クリニック等・・西岡裕記 石塚博和 高橋一聡
カメラマン      ・・・五十嵐恵美
取材・リサーチ    ・・・村松歩
使用車両       ・・・スミレ梱包倉庫所有車(マイクロバス)

活動目的

NO.26-2

今回の目的地は、福島県南相馬市に設置されている小池長沼住宅と、宮城県七ヶ浜町の仮設住宅が主となる。また、元は七ヶ浜町にあったが、津波のため仙台市芋沢に移転した野生動物保護施設『ロッキーの森』も、オプションの目的地として設定した。

今回のキャラバンでは、ペットゴー社(代表・黒澤氏)の企画である『たすけあいペットプロジェクト』のポイント寄付によって調達された物資をお届けすること(第22回活動レポート参照)を軸に、ハンドメイドドッググッズのスペシャリストである國岡ちとせ氏には仮設住宅の集会所をお借りして『靴下ドッグトイ』のワークショップの実施、また前回の訪問で明らかになったお散歩代行やドッグトレーナーによるしつけ相談もコンテンツに盛り込むことにした。

午後からは沿岸部を北上し、七ヶ浜町の仮設住宅において物資のお渡しとヒアリング、時間的な余裕があれば、『ロッキーの森』にて現状視察と施設建設のお手伝いも視野に入れ、これを活動目的とした。

活動内容

埼玉県草加市のスミレ梱包倉庫を午前3時過ぎに出発し、道中休憩を挟み、南相馬市小池長沼住宅に午前9時到着し、活動開始。

今回は参加者が9人と充実していたため、仮設住宅到着後の住民へのアナウンス、ワークショップ設営準備等、それぞれの役割にある程度の人数を割くことができたので、活動そのものは比較的スムーズに履行できた。

ペット物資のお渡しは、前回活動時にリクエストを頂いていたものを滞りなく手渡しし、また新規のリクエストも数件伺うことができた。

ハンドメイド靴下ドッグトイを制作するワークショップは、仮設住宅内の集会所を利用させていただき、ペットの飼い主である住民の方々と交流しながら、楽しいひと時を共有できたと思う。

ドッグトレーナーによるしつけ相談には、吠えぐせや引っ張りぐせのある犬を数頭カウンセリングしながら、飼い主さんにレクチャーした。

中・大型犬を中心としたお散歩代行も、手の空いたクルーが積極的に行い、日頃十分な運動ができない(飼い主さんが高齢等)犬たちのストレス解消に、一時的ではあるがお手伝いをさせていただいた。

午前中で南相馬市を後にし、沿岸部を北上して宮城県に向かう。活動がスムーズに実施できたので、予定よりかなり早く七ヶ浜町の仮設住宅に到着することが予想されたため、先に仙台市内陸部に移転した野生動物保護施設『ロッキーの森』へ向かうこととした。

ロッキーの森主催の武田氏から、近況の報告と今後の連携の方策について意見交換をし、また今回初参加となるクルーに対して、ロッキーの森と武田氏が経験してきた貴重な講話をいただいた。

最後に、七ヶ浜町生涯教育センター内の仮設住宅敷地内でラーメン店『夢麺(むーめん)』を基点として、仮設住宅2箇所にて物資のお渡しを現状についてのヒアリングを行なった。

今後の連携・方向性

南相馬市小池長沼仮設住宅への訪問は、今回で4回目となることもあり、住民の方々との交流もより親密度を増してきていると実感できた。実際に『次はいつ?』と聞かれることも多く、我々が考えている以上に、7iro caravanが期待されていると感じた。しかし、そうした期待の裏側には、我々以外のボランティアが仮設住宅に訪問する機会が激減しており、住民は不自由な住環境と単調な生活サイクルによって、ペットも飼い主さんもストレスが蓄積されていることも忘れてはいけないと感じる。

今回初の試みとしてワークショップを開催したが、参加していただいた主に主婦の方々は、おしなべて裁縫スキルが高く、完成品はどれもクオリティが高かった。今後は、こうしたワークショップを通じて作製した物品の販路を作って、仮設住宅内での活気を醸成することも視野に入れたい。

ロッキーの森においては、野生動物の保護を通して得た経験や自然との共生などをテーマに、初参加のクルーに対して主催の武田氏よりご講話をいただいた。今後も活動スケジュールを鑑みながら、オプションコンテンツとして準備したい。

七ヶ浜町での活動については、前回訪問時にご縁をつなぐことができた、七ヶ浜町から委託を受けて仮設住宅でのボランティア活動などを総括して管理する、NPO法人アクアゆめクラブ・災害復興事業支援事業リーダーの金丸氏と連携し、より充実かつ合理的な活動内容にしていきたいと考える。

同時に、当初からの活動の軸である、ヒトとイヌとの交流をベースにした血の通った支援を忘れず、現状に即したベストな活動を今後も模索していきたいと考える。

文責:村松