2012年8月2日 第27回活動報告
『福島県南相馬市』

活動目的

今回の活動は参加人数が少数であり、さらに活動時間が限定されていたため、南相馬市小池長沼仮設住宅に対しての物資配給が主な活動内容となった。

前回の訪問時から2ヶ月経っていることもあり、『継続』して現地へ訪問し、仮設住宅でペットと暮らす方々との良好な人間関係を築くことも目的の一つである。

NO.27

活動時期が夏休み期間中ということもあり、仮設住宅内には現地にお住まいの祖母・祖父を訪ねて遊びに来たのであろう子供たちの声が賑やかであった。

今回は参加者が3名ということで、犬に対してトリミングや爪切り等のケアは行わず、物資配給と現状のヒアリングを行なった。なお、今回も物資に関しては、ペットゴー社の継続施策である、『たすけあいペットプロジェクト』で寄付されたポイントにより提供されたものである。

仮設住宅での活動を終えたあと、先日一部立ち入り制限が解除となった警戒区域内に行ってみることにした。目的地は、小池長沼仮設住宅にお住まいのAさんのご自宅である。南相馬市の小高区にあるAさん宅は、築10年に満たないほどの新しい一軒家で、地震による損傷も津波による被害も皆無であるが、原発20キロ圏内ということで、Aさん一家は避難生活を余儀なくされてしまった。

Aさん宅周辺は人っ子一人いない、まさにゴーストタウンであった。同じ小高区にお住まいだった方にお話を伺ったところによると、先日、行政からこの地区に自宅のある避難者の方々に対し、トン袋といわれる大きな袋が配られたという。トン袋とは、1トン入るくらいの袋という意味で、自宅に残った処分したいが除染の必要があるゴミを入れる目的なのだが、それを行政が回収する予定は、なんと約1年後の2013年8月とのことである。

こうした話からも、いかに原発周辺に住まいを持たれていた方々へのケアが遅々として進んでいないことが伺われる。Aさん宅周辺を車中から眺めると、復興に向かって着々と歩みをすすめる宮城県以北の被災地との差を感じざるを得ない。

今後の連携・方向性

今回のキャラバンは少人数であったが、訪れた仮設住宅の方々には暖かく迎えていただいた。キャラバンのクルーとの人間関係も、回を増すごとに太く固くなって来ていると実感する。しかしながら、仮設住宅を訪れるボランティアもほとんどなくなってきていて、そこに住まわれている被災者の方々が抱いているであろう、世間からの『置き去り感』を、我々自身も感じる。我々を暖かく迎えてくださる笑顔の奥には、復興はおろか復旧さえもままならない現状への不安を感じることができる。

こうした現状のなかで生活する被災者の傍らで暮らすペットが癒しとなり、生きる糧となり得るならば、我々は今後も継続して支援を継続していかなればならないと感じる。

文責:村松