7iro CARAVAN for KUMAMOTO活動報告2016年6月20日

7iro CARAVAN for KUMAMOTO活動報告

今回発生した熊本地震において、これまで東日本への支援活動で培った経験則をもとにペット同行避難者のニーズの把握するため地震発生から1週間後に被害が大きかった益城町内のいくつかの避難所(指定外避難所含む)へ調査を兼ねて支援物資(ペットフード)を届けることから熊本地震に対する支援活動をスタートさせました。

○熊本地震による被災への支援活動は主に以下の4点

①現地調査
1)指定避難所の状況、及び指定外避難所(テント、車中泊等)
2)指定避難所におけるペット一時預かり施設(★益城町わんにゃんハウス)
3)熊本市動物愛護センターの状況
②物的支援(ドッグフード)
1)指定避難所(益城町保健福祉センター、益城町総合体育館)へ ※初動
2)指定避難所におけるペット一時預かり施設へ ※発災から2か月後
③技術的支援
1)ペット一時預かり施設★の運営支援、ポートフォリオの提案 など
2)一時預かり施設運営管理者及びボランティア(トレーナー等)への助言
④人的支援
1)テント村の運営のためのスタッフの派遣(★PWJヒルトップテント村)
2)テント村の夜間警備を行う団体への支援スタッフの派遣

○5つめの支援
~被災者への心のケアへ繋げる~

・イラストレータ―(長友心平氏)による似顔絵会
実施場所:益城町総合体育館ワンニャンハウス・PWJヒルトップテント村

○支援活動を始めるにあたり念頭においたこと。(東日本への支援活動の経験から)
・ニーズはひとり一人のヒト、一頭一匹のペットそれぞれに違うこと。
・ニーズは、時間の経過とともに変化すること。
・ペットを飼いながら避難所や仮設住宅で暮らすということに多くの困難なハードルが存在していること。
・『支援する側』と『支援を受ける側』とのキモチのつながり、信頼関係が不可欠であるということ。
・『支援する側』同士のキモチのつながり、信頼関係が不可欠であるということ。
熊本支援写真

○支援活動のフェーズ区分と実際の活動(調査含む)
■フェーズ0 発震直後
・7iro CARAVANとしての活動は特になし
自らの身の安全を確保することを優先

■フェーズ1 超急性期(72時間まで)
・7iro CARAVAN for KUMAMOTO CREW(以降CREWと表記)を結成し支援活動方針検討を開始
・情報収集を開始
被災地で活動開始した災害救助犬団体(日本救助犬協会さくらチーム)と連携
CREWによる情報収集(ウェブ・関係団体等への聞取り)

■フェーズ2 急性期(1週間程度まで)
・現地調査及びペットフード支援開始
①4月21日:益城町保険福祉センター・益城町総合体育館
物流が機能していないため物資不足と判断して避難所にペットフードを配布
被災地の状況把握と現地で活動する個人・団体とのネットワーク構築をするため益城町内避難所へ訪問
②4月27日:益城町保険福祉センター・益城町総合運動公園内(体育館・PWJテント村)
中期的支援のターゲット選定のために指定避難所と指定外避難所の実態を調査
以下2つの理由で物資以外での支援検討を開始
1.益城町内の物流が復旧していること
2.の調査である程度物資が行き届いていることを確認したこと

■フェーズ3 亜急性期(1週間から1ヶ月程度まで)
・現地調査及び支援活動開始
①5月17日〜5月19日:益城町総合体育館ワンニャンハウス・PWJヒルトップテント村(再春館製薬所)・熊本市動物愛護センター
・益城町総合体育館にペット一時預かり施設ワンニャンハウス完成(16日プレオープン)
・オープン直後のワンニャンハウスにて運営管理者の手伝い及び入居受付の様子を見学
※この訪問からこのフェーズにおける「ひとり一人に寄り添う支援」は、物資以外にあると判断する
(しかし、事前の備えがあればこのフェーズで物資支援の質を向上させることも可能だと考える)
・①の調査によってワンニャンハウスを中期的な支援先に定める
・その他、支援先の選定のために再春館製薬所(PWJ)と熊本市動物愛護センターを訪問
PWJヒルトップテント村:5月1日に設置されたペット同伴避難可能なテント村を調査
(運営スタッフから人手が不足していると情報を得る)
熊本市動物愛護センターでは、村上所長と面会し避難所から仮設住宅への移行期に起こりうる問題について意見交換

■フェーズ4 慢性期(3ヶ月程度まで)←現在2ヶ月が経過
①5月25日〜6月1日:益城町総合体育館ワンニャンハウス・PWJヒルトップテント村(再春館製薬所)・熊本市動物愛護センター
・①の調査から物資以外での支援として技術的支援と位置付けた「※ワンニャン・ポートフォリオ」を提案(試用開始)
※ワンニャン・ポートフォリオは、ワンニャンハウス運営者への支援と被災者の心のケアが目的
・PWJヒルトップテント村運営のためのスタッフを派遣
・熊本市愛護センターでは、引き続き意見交換のみ

②6月7日〜6月10日 益城町総合体育館ワンニャンハウス・再春館製薬所(PWJ)
・①で提案したワンニャン・ポートフォリオ採用にともない趣旨説明と活用方法を助言
・イラストレーター長友心平による犬猫家族似顔絵会を開催(被災者への心のケア)
開催場所:ワンニャンハウス・PWJヒルトップテント村
ワンニャンハウスで使用するワンニャン・ポートフォリオの表紙としても活用
・PWJヒルトップ村への派遣スタッフは、引き続き常駐

○活動資金(2016.6.1現在)
→個人からの寄付
主にウェブサイト上で被災地への支援を呼び掛け、
 ご賛同者から指定の口座へお振込み(一部現金での受取あり)
寄付収入 合計:1,054,304円

→企業からの寄付
ペット関連事業者から顧客への呼び掛けを行い
 ご賛同者から企業を通してお振込み
寄付収入 合計:140,000円
主な企業:マーケティングパートナー株式会社
ペットゴー株式会社 他

○現地活動日及び訪問先
第1回 現地活動 4月21日
 益城町総合体育館・益城町保険福祉センター
・本庄小学校(避難所)
第2回 現地活動 4月27日〜4月28日
 益城町総合体育館・PWJテント村
・益城町保険福祉センター・本庄小学校(避難所)
第3回 現地活動 5月17日〜5月19日
 益城町総合体育館ワンニャンハウス・PWJヒルトップテント村(再春館製薬所)・熊本市動物愛護センター
第4回 現地活動 5月25日〜6月1日 益城町総合体育館ワンニャンハウス・PWJヒルトップテント村(再春館製薬所)・熊本市動物愛護センター
第5回 現地活動 6月7日〜6月10日 益城町総合体育館ワンニャンハウス・PWJヒルトップテント村(再春館製薬所)
第6回 現地活動 6月16日〜6月22日 益城町総合体育館ワンニャンハウス・PWJヒルトップテント村(再春館製薬所)

その他、テント村スタッフ派遣 5月27日〜現在まで

○7iro CARAVANのポリシー

Do One Good 7iro CARAVANでは、ペットへのケア、ペットを中心とした支援を通じて、ペットを飼う被災者に対して、より質の高い「ひとり一人に寄り添う支援」を目指している。
災害の程度や被災状況、災害のフェーズ、地域性などによって、ニーズやデマンド、必要とされるケアや支援は様々であり、これまで大切にしてきた「ひとり一人に寄り添う支援」を長期的に行うために綿密な情報収集に基づくペット同行避難者のニーズの把握と、災害のフェーズに合わせたハード・ソフト両面のサポートが必要だと考えている。さらに、行政や他支援団体等との連携を図ることなどにより、そのニーズやデマンドに合わせて柔軟な支援を行い、今後起こりうる災害等への対策という点へも寄与していきたい。

これらは、福島県南相馬市や宮城県七ケ浜町の避難所・仮設住宅の避難者に対して行ってきたセミオーダー式の物資支援の経験から「ひとり一人に寄り添う支援」が、いかなる災害の程度やフェーズにおいても大切にすべきであると宣言するものです。